東京外国語大学 AA研 チベット牧畜文化辞典編纂チーム 運営
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チベット牧畜文化辞典

Dictionary of Tibetan Pastoralism

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植物と動物 > 野生の肉食動物 > オオカミ
12 entries
チベット語
日本語
解説
སྤྱང་ཀི།
spyang ki
ᶲcaŋkə 音
(1)オオカミ (2)(汚職をするような)悪人
オオカミは夏の間は草原に多くいる野生動物を食べて暮らしており、家畜に被害が及ぶことは少ない。しかし野生動物が冬眠すると食糧を求めて家畜を狙うことが増える。かつては家畜を守るためにオオカミを捕まえて舌を切って死に至らしめるなどしていたが、近年は殺生を忌避する傾向にあり、オオカミによる被害は増加傾向にある。
རྟ་སྤྱང་།
rta spyang
ᶲtaᶳcaŋ 音
オオカミの一種
体格が大きく力が強くたてがみがある。
ཁ་འཆིང་།
kha 'ching
kʰatɕʰaŋ 音
[隠語] オオカミ
文字通りには「口を縛る」。オオカミ སྤྱང་ཀི をこの隠語で表すことがある。
ཕོ་སྤྱང་།
pho spyang
hoᶲcaŋ, hoᶲtɕaŋ 音
雄オオカミ
མོ་སྤྱང་།
mo spyang
moᶲcaŋ, moᶲtɕaŋ 音
雌オオカミ
སྤྱང་ཕྲུག
spyang phrug
ᶲcaŋʈʰəɡ 音
仔オオカミ
仔オオカミを殺すと我が子に不吉なことが起こるとされるため避ける。
སྤྱང་ཚོགས།
spyang tshogs
ᶲcaŋtsʰoɡ, ᶲtɕaŋtsʰoɡ 音
オオカミの群れ
農暦9-10月頃に群れで行動するようになる。
སྤྱང་ཚང་།
spyang tshang
ᶲcaŋtsʰaŋ 音
オオカミの巣
農暦7-9月頃の出産シーズンに作られる。
སྤྱང་ལྕེ།
spyang lce
ᶲcaŋˣtɕe 音
オオカミの舌
家畜の天敵であるオオカミを捕らえた場合、その場で殺さずに舌を切り落として死に至らしめるという方法をとっていた。その舌を犬に食べさせるとགོག་པ།という病気に効くと言われる。
སྤྱང་མཆེ།
spyang mche
ᶲcaŋtɕʰo 音
オオカミの牙
男性が飾りとして身につけることがある。これを身につけると、金持ちにはならないが、何か望むものを手に入れることができると信じられている。