東京外国語大学 AA研 チベット牧畜文化辞典編纂チーム 運営

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屠畜・解体 > 貯蔵
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チベット語
日本語
解説
ལྕི་སྒམ།
lci sgam
ˣtɕəʳɡam 音
ヤク糞で作った肉の貯蔵庫
湿った状態の糞で作る貯蔵庫。冬営地に到着したらすぐに作り始める。ヤク糞を成形し、箱型にして凍らせて作る。肉は解体したら細かく切って、日陰に置いて凍らせる。凍ったらそのまま貯蔵庫に入れて保管する。内臓はきれいに洗ってから第一胃の中に詰めて凍らせ、貯蔵する。腸詰めを作って生のまま冷凍することもある。春になり、肉がなくなる時期に取り出して食べる。
ལྕི་ལེབ།
lci leb
ˣtɕəleb 音
ヤク糞で作った貯蔵庫の蓋
ཨུའུ་ཆུ།
u'u chu
ʔutɕʰə 音
(テントの中で常温保存する)肉
解体した肉は二つに分け、一方は糞で作った貯蔵庫ལྕི་སྒམ།に冷凍保存して冬の間食べる。一方は皮に包んでテントの保存袋の列に並べておき、春になったら開けて夏までに食べ切る。腐りそうになったら干し肉ཤ་སྐམ།にする。
ཤ་ཁང་།
sha khang
xakʰaŋ 音
肉の貯蔵庫
1990年代に草原で普及しつつあった固定家屋において、冷蔵庫代わりに肉専用の貯蔵室が設けられた。現在はあまり見られなくなった。