東京外国語大学 AA研 チベット牧畜文化辞典編纂チーム 運営

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食文化 > 食べ物・料理 > 乳製品料理
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チベット語
日本語
解説
གྲོ་མ་མར་ཁུ།
gro ma mar khu
coma markʰə 音
トマ芋の溶かしバターがけ
ゆでたトマ芋にツァンパやチーズ、砂糖をかけ、その上から溶かしバターを注ぐ。
མར་ཉོག
mar nyog
marȵoɡ 音
バターのニョク
ミルクの中にバター、塩、小麦粉を加えて火にかけ、糊状になるまでよくかき混ぜる。チーズを入れても良い。滋養豊富なため経産婦の食事として供されることが多い。牧畜民独特の料理。
ཞུན།
zhun
ɕən 音
バター菓子シン
正月や結婚式の際に作る祝い菓子。ツァンパ、チーズ、バター、砂糖、トマ芋粉を混ぜて加熱し、型に流し込み、上に果物や氷砂糖、飴などを載せて飾り付けたら最後にたっぷりの溶かしバターを流し込み、冷やし固めたバター菓子。晩に作ったら、翌日に型から取り出す。
ཐུད།
thud
tʰəl 音
バター菓子トゥル
牧畜民の伝統的な食べ物で、たっぷりのバターとツァンパ、チーズを混ぜ合わせて作るバター菓子の総称。トゥルは、肉、バターと並び称される牧畜民の代表的な食べ物。
འབྲས།
'bras
ᵐɖi 音
1 米; 米飯, ご飯 2 慶弔用バターライス
2 の慶弔用のバターライスは宗教行事の時や人が亡くなった時に作られるドライフルーツ入りの甘いご飯。材料はご飯、バター、棗(なつめ)、トマ芋、砂糖、塩。最後に溶かしバターを入れる。男性が作る料理。
དར་རྩམ།
dar rtsam
tarᶳtsam 音
バターミルクで練るツァンパ
དར་བརྫིས།
dar brdzis
tarʳdzi 音
ツァンパをバターミルクだけで練ること; バターミルクだけで練ったツァンパ
チーズもバターも入れない。
དར་ཡོས།
dar yos
tarji 音
煎り麦のバターミルク和え
དར་འགྱོག
dar 'gyog
tarⁿɟoɡ 音
ツァンパ入りバターミルク
バターミルクに少量のツァンパを混ぜたもの。類例としてツァンパを入れたミルク འོ་འགྱོག がある。
གྲོ་ལྡུར།
gro ldur
coʳdər 音
トマ芋とチーズのお粥
トマ芋に小麦粒とチーズを混ぜたもの。