東京外国語大学 AA研 チベット牧畜文化辞典編纂チーム 運営
 

འབྲོག་པའི་པོ་ཏི།

チベット牧畜文化ポータル

牧畜生活の夏の1日

2020年09月13日UP
カテゴリー/宿営地と放牧地
アイキャッチ画像
© Yamaguchi Takayoshi
6:00
起床、ちょっとお茶を飲んで活動開始。
6:30
ヤクが動き出すとぐちゃぐちゃになるので、座り込んでいるうちに夜間のヤク糞を集める。
6:45
細かくちぎったヤク糞にして燃料用に乾燥させる。
7:15
朝の搾乳を開始。1頭搾るのに5~10分ほど、全部で1~2時間は掛かる。
9:15
搾乳終了後に軽い食事をとる。ミルク茶や、ツァンパ団子など。
9:30
ヤクの放牧へ。15~30分ほどかけてヤクを誘導した後に人は宿営地に帰る。
10:30
乳加工。クリームセパレーターを使っているので生乳からクリーム(脂肪分)を分ける作業は1時間ほど。残った脱脂乳は種菌を入れて乳酸発酵させる。昔はクリームセパレーターがなかったので木製の筒や皮袋で生乳を撹拌し、クリームを分離していたがすごく時間が掛かった。
12:00
お昼ごはん。
13:00~16:00
少しゆっくりできる時間。髪を洗ったり、洗濯したり、おしゃべり。
18:30
放牧に出していたヤクを連れ戻しに行く。大部分のヤクは自分から戻ってくるが、なかには戻って来ずにずっと草を喰んでいるのもいる。山陰に居たりして探すのは結構大変。
18:30
全部のヤクが戻ってきたかを数えて確認する
19:00
夕方の搾乳
20:00
夕食。
22:00
就寝。

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文:山口哲由
写真:山口哲由、ナムタルジャ、星泉、小川龍之介、海老原志穂