東京外国語大学 AA研 チベット牧畜文化辞典編纂チーム 運営
 

འབྲོག་པའི་པོ་ཏི།

チベット牧畜文化ポータル

住文化

チベット・アムド地方の牧畜民の生活は、ヤクの毛を使って作られた黒テントを中心として繰り広げられてきました。簡素な構造に見える牧畜民のテントですが、多くの複雑なパーツによって構成されており、さまざまな機能性も備えています。現在の牧畜民は、既成品の帆布製テントを使うことも多く、固定された土造りの家屋で生活する場合も少なくなく、変化のさなかにあります。

カテゴリー/「住文化」のコラム

火を囲む暮らし―かまどからストーブへ

長きにわたりテント暮らしを続けてきたチベットの牧畜民にとって、暮らしの中心にはいつもかまどがありました。家族は火があかあかと燃えるかまどを中心に集まり、お茶や食事、だんらん、客人のもてなし、読経など、さまざまな日々の営みを行ってきたのです。