東京外国語大学 AA研 チベット牧畜文化辞典編纂チーム 運営
 

འབྲོག་པའི་པོ་ཏི།

チベット牧畜文化ポータル

宿営地と放牧地

宿営地は牧畜民の生活の拠点。テントや家畜囲いなどからなる宿営地の周りには、日中に家畜が草を喰む放牧地が広がっています。かつて、チベット・アムド地方の牧畜民は、季節に応じて宿営地を転々と移動しながら家畜を飼養していたとされています。近年は政策などの影響で宿営地の移動はかなり簡略化され、テントの代わりに簡易的な家屋が建てられていることも多く見られます。

カテゴリー/「宿営地と放牧地」のコラム

アムド牧畜民の「変化」と「継続」

遊牧民は「平原で草を逐う者」であり、家畜に適した草を求めて居所を転々としてきましたが、近年は開発政策などによって彼らの生活も変化しています。宿営地にはそういった伝統と変化を垣間見ることができます。

牧畜生活の夏の1日

チベットの牧畜民は現在でも草原のうえでヤクやヒツジを飼いながら生活している。彼らの生活も、最近は子供が学校に行くようになったり、ミルクをマーケットに売ったり、いろいろと変化しているが、家畜を中心として暮らす様子はあまり変わっていない。そんな彼らの1日を追ってみたい。

牧畜生活での人と家畜の関わり―カム地方の牧畜から

牧畜生活は非常に簡素な道具だけで営まれており、広大な地域を移動しながら自然の草地で家畜を育むには、家畜や自然環境に対する細やかな理解が欠かせない。ここではそういった理解を実感させられた場面を紹介したい。