東京外国語大学 AA研 チベット牧畜文化辞典編纂チーム 運営
 

འབྲོག་པའི་པོ་ཏི།

チベット牧畜文化ポータル

植物と動物

自然の草地で営まれる牧畜では、適切な放牧地を選ぶとともに、食材や薬草、焚き上げ、道具の材料を得るために、野生の植物に関する知識が必要です。他方、野生動物に関する知識も牧畜生活には必須で、家畜の天敵であるオオカミや、草地を荒らすナキウサギやマーモット等はチベットの牧畜に深い関係があります。

カテゴリー/「植物と動物」のコラム

ナキウサギはかわいくない?

チベットの草原では、愛くるしい見た目をしたナキウサギがあちこちに生息しています。しかし、牧畜民はそれをかわいい動物と思っていないようです。ここでは、チベットの牧畜民とナキウサギの微妙な関係を紹介します。

牧畜民にとって「雑草」とは?

「雑草」という言葉はやっかいだ。文化や暮らし、環境によってどの草が「望まない場所に生える草=雑草」であるかが異なってくるからだ。それでは、チベット牧畜民にとっての「雑草」とはどのような草を指すのだろうか。