肉のスープに小麦粉の生地で蓋をして蒸したチベット式の茶碗蒸し。箸で生地を崩しながらいただきます。
内臓のまわりについている網状の脂、網脂。世界各地で包み料理に用いられる食材ですが、ここではレバーのたたきを巻きこんだゆで料理を紹介します。
イラクサと大麦粉と挽き肉のあんを小麦粉の生地でくるんで蒸し上げます。
マッシュポテト好きのあなたにおすすめしたいニョク。豆粉や小麦粉、じゃがいもなどの炭水化物に脂身・バターをたっぷり加えたシンプルな料理です。茶碗一杯平らげればエネルギー充填!
野草や木の実、キノコなどの食利用を紹介する連載「草原のめぐみを食べよう」を始めます。第一回目は野葱の花を使ったレシピです。世界的にもエディブル・フラワーが注目を集めていますが、味や栄養価の他、その見た目や食感、健康的なイメージなども人気の理由のようです。チベットの牧畜民は野の花をどのように料理するのでしょうか?
チベット牧畜地域での野生植物の食利用の連載コラム第二回。今回はトゲが多くて収穫に一苦労するものの、葉肉がやわらかく美味で、いろいろな料理に利用できるイラクサを紹介します。
野生植物の中には毎年ほぼ決まった場所に生える種類のものもある。キノコもそのひとつである。雨後に草原にポツポツと顔を出すキノコを見つけるには、土地勘とよい視力が必須だ。
子供の頃、グミやヤマモモ、桑の実を採って食べたり、スイバの茎をかじってその爽やかな味を楽しんだりしたことはないだろうか。チベットの草原や森にも、生のまま口にできる野生植物が多く生育している。その多くはほのかに甘く、すっぱい。
かつて宿営地の周りや放牧地にある「食べられる野生植物」は、単調な食生活にアクセントをつける貴重な存在であった。ここでは、登山者の人気も高い高山植物セイタカダイオウを、牧畜民と一緒に食べに行った様子をレポートしたい。
チベットに行ったことのある人なら、この茶色い、小豆のような食べ物を口にしたことがあるかもしれない。白いご飯に炊き込まれていたり、ヨーグルトと一緒に供されたりする、ほんのり甘くてサツマイモのような食感のあれだ。この食べ物の正体はいったい何だろうか?
「菜食主義運動」はチベット牧畜民社会にも急速に広まりつつある。ここでは、高僧の勧めに従い、菜食主義を2年前から続けている牧畜民女性の食事を紹介する。
本連載では、これまで7回にわたり、東北チベット牧畜地域における、野生植物の食利用の事例を紹介してきた。最後に、牧畜民の食生活における野生植物の位置づけについて考察する。
「オコ」とは「ミルク・スープ」といった意味のチベット語であり、ミルクを用いたスープ状の料理全般を指す。これらのミルク料理は毎日食されているわけではないが、肉を食べない斎戒日などに食卓に上がる。